卵巣嚢腫治療日記

 はじめに

平成24年5月、わたしは右卵巣嚢腫にて子宮付属器切除術を受けました。

同年1月に受けた子宮がん検診で、右卵巣嚢腫を指摘されたのですが、がん検診の前から、寝転んだ時に右腹部にポコッとした膨らみをふれていました。

8年前の2人目妊娠中にも、右の卵巣が大きいと指摘はされていましたので、腹部のポッコリはもしかしたら卵巣嚢腫が大きくなったのかも、と想像はしていたのですが、まさに正解でした。

がん検診は自宅近くのレディースクリニックで受けました。手術を薦められたので、自宅から一番近い総合病院を紹介していただきました。

体験記では、総合病院受診からを綴っていきたいと思います。

 総合病院初診から入院まで

 1.総合病院初診

2月中旬、総合病院に紹介状を持って受診。

産婦人科受付に紹介状を出し、問診票を記入する。

診察では、腹部エコーと膣側からのエコーなど受ける。先生からは「大きいですね」と言われた。子供の年齢など聞かれ、家庭の事情が許すなら手術したほうがいいとのこと。

手術日の希望を聞かれたので、「子供の入学式がある」と話したところ、それらが終わってからの入院ということになった。

翌週にMRI予約される。

 2.MRI

MRIの予約が15:30~ということで、10:30~から絶食にして病院に行った。1時間くらい待つことになり、検査が終わったら17時を過ぎていた。この日は検査のみで産婦人科には行かず。

 3.入院日決定

MRIの翌週に、結果を聞くために受診した。主治医から再度希望日を聞かれたので、夫の仕事の都合から、4月27日以降の入院を希望したところ、5月の連休明けに決まった。

5月7日入院し、9日に手術となる。

術式については、「嚢腫が大くて腹腔鏡下の手術は無理なので、小開腹で行きましょう」とのこと。

次回は4月19日の受診で、術前検査をすることになった。

 4.術前検査

4月19日10:00~の予約で受診。朝から絶食で行くはずが、うっかり朝食を食べてしまい、あわてて病院に電話して問い合わせる。朝食を食べた時間を聞かれ、予約を1時間遅らせることになった。前回の受診から1ヶ月以上経っていて、頭には受診日と時間しか残っていなかった・・・反省。

血液検査、心電図、肺活量、胸部レントゲンなどの検査を受ける。検査後産婦人科外来に戻ると、先生から「肺活量は、上手に吐き出せましたね。すごくよかったですよ。何かスポーツをされていますか?」と聞かれた。1年前までは朝走っていたけど、今は鬼ごっこくらいだけど。3.8リットルとのこと。他の検査も全く問題なかった。

午後からは夫と一緒に術前説明を受ける。右の卵巣と、卵管を取る「子宮付属器切除」という手術になるということ。手術創を、縦切りにするか横切りがいいか希望を聞かれた。

「ケロイド体質なら、横切りすると跡が目立つけど、横の方がきれいに治ればビキニも着れますよ」と言われたけど・・・「ビキニなんてとんでもない!どっちでもいいです」

と答えると、先生は、「できるだけ跡が残らないようにしましょう。縦か横かは様子を見て決めましょう」と言われる。

卵巣嚢腫の中身については、おそらく水で、99.9パーセント悪いものではなさそうとのこと。

予定通り5月7日入院、8日に麻酔科受診、9日に手術予定で決定。

入院に必要な書類と、入院時の持参物について看護師から説明がある。

 入院

 1.入院準備

不在時の自宅内あれこれ・・・カブトムシ、カタツムリの世話とできるだけ整理整頓する。

荷物:1週間くらい前から少しずつ準備した。

バスタオル3枚、フェイスタオル3枚、ハンドタオル2枚、

マグカップ、箸、手鏡、パジャマ2枚、前が全部開く浴衣か、パジャマで丈の長

いものということで授乳用のパジャマの授乳口を縫いとめたもの1枚(ズボン

は不要)、洗面用具(歯ブラシなど、ボディソープ、シャンプー、洗顔石鹸)、ブ

ラシ、小さいバケツ(シャワー道具を入れるのに便利)、ゴミ袋や洗濯物を入れ

るためのレジ袋数枚、スリッパ、パジャマの上にはおるケープ、ハンガー2

本、化粧品(リップクリーム、化粧水、クレンジング)靴下、本(暇つぶし用)お

金少々。ポケットラジオ、携帯電話、充電器、筆記用具(メモ帳、ボールペン)、

日記帳、洗濯ばさみ(ベッド柵に吊るせるように紐をつけて) 入院時に必要な

書類や保険証(国民健康保険限度額認定証)など。

 2.入院1日目

10時に産婦人科受付、という予約だったが少し早く到着。予約表と診察券、国民健康保険限度額認定証などを受付に出す。少し待って、病棟に案内された。

個室を希望しなかったので、4人部屋となる。荷物を整理して、着替える。

昼食後もこれといってすることがないので、病棟説明に目を通す。

14:00 看護師による病棟内の説明と施設案内を受ける。 

 検温。体温、血圧、脈拍測定とふくらはぎの計測(手術時に履く弾性ストッキングのサイズ決めのため)。今後のスケジュール説明があった。

入院診療計画書(腹式卵巣摘出術)

入院日
手術物品の確認、ふくらはぎの計測。安静度は制限なし。シャワー自由。

手術前日
剃毛、食事は夕食まで制限なし。麻酔科の受診あり。20時に浣腸。

手術当日
<手術前>
点滴部位に痛み止めのシールを貼る。手術室に入る前に弾性ストッキング着用する。0時以降絶食で、12時までは水分をしっかり取ること。
7時に浣腸。

<手術後>
術後点滴4本(500ml維持液3本と抗生物質1本)
ベッド上安静で、寝返りは自由。術後4時間以降飲水可。

術後1日
朝点滴2本、夕点滴1本あり。
採血あり。昼頃からベッド上で座れる。夕方尿の管が抜けたら室内歩行可。
吐き気がなければ昼から食事(常食)あり。

術後2日  
朝、背中に入っているチューブ(硬膜外チューブ)抜去。チューブが抜けたら    病棟内歩行可。自分で清拭可。

術後3日  
シャワー、シャンプー可。

術後4日  
上に同じ

術後5日  
創部の処置あり。

術後6日  
朝、採血あり。

術後7日  
退院前の診察あり。退院後の生活について主治医と看護師から説明。

術後8日  
退院できる。

15:40 シャワーを浴びる。

16:00 薬剤師の訪問あり。アレルギーの有無、内服薬の有無など聞かれる。

17:00 夫と子供たちの面会がある。「赤ちゃんを見て帰る」と言って、新生児室を外から眺めて帰っていく。

17:40 主治医の診察。お腹を見て、「横切りしましょう」と言って帰っていかれる。

18:00 夕食

20:30 検温 排便について聞かれた。今日は朝と昼食後に排便があり、その後下痢気  味であることを伝える。普段からお腹を壊しやすいのであるけれど・・・緊張からかも。

21:00 就寝

 3.入院2日目

6:00 起床。

6:45 検温。

7:30 朝食 食後軟便1回。

8:45 主治医の診察。お腹を見て縦切りか横切りか迷っておられる様子。

10:00 麻酔科の診察があり、外来に行く。待つ間に2回下痢に。
麻酔医より「麻酔のしおり」を用いて詳しい説明を受ける。今回は全身麻酔と硬膜外麻酔の併用になるとのこと。全身麻酔時、ラリンジアルマスクを使用すると。グラグラする歯がないか、口の中を見せる。

11:00 検温 下痢について聞かれる。変なものを食べた覚えはないので「緊張のかも」
と話す。

12:00 昼食。

12:30 看護師来室。「手術です」カードをベッドサイドに吊るしていく。

13:30 検温。

15:50 剃毛、へその処置。10分くらいで終了。終わってからシャワー。

18:00 夕食。

19:00 主治医来室。下痢について聞かれる。何度も話すのでちょっと恥ずかしい。
先生から「ピーピーですか?」と聞かれ「ピーピーです」と答えると、夜の浣腸をしないことになる。

19:30 夫と末娘の面会あり。頼んでおいたスポーツドリンク(500ml2本)を持ってきてくれる。

21:00 検温。眠剤(リスミー1錠)をもらう。

22:00 就寝。     

 4.入院3日目(手術当日)

6:45 検温。手術出しは15:30くらいになるので、12時までは水分をしっかり取るようにとのことで、昨夜のスポーツ飲料に加えて、500mlのお茶を自動販売機で買ってくる。

7:00 シャワー

8:00 手術室に入ってから点滴をするとのこと。左手の甲に痛み止めのシール「ペンレス」を貼ってもらう。

9:00 主治医来室。「浣腸はしません。しっかり水分を取って。横に切りましょう」とのこと。

9:40 検温

10:00 暇でボーっとする。うとうと眠る。お茶を飲む。

12:00 絶飲食になる。暇なのでラジオを聞く。

13:00 夫が来る。

15:00 検温。弾性ストッキングを履く。下着を脱いで(ショーツのみ履く)手術着に着替える。右手に名札を付ける。

15:30 手術室へ入室。歩いていく。手術室前まで夫もついてくる。

手術室に入ると、担当の看護師2人が挨拶される。頭に髪の毛が出ないように不織布の帽子をかぶり、手術室に案内される。一番奥の部屋だった。

陽気でテキパキした麻酔医が説明しながら、どんどん準備が進んでいく。

手術台に寝転んで、心電図モニター、血圧計、など装着。左手のペンレスをはがして、点滴ルートの確保。「少し痛いかも」と言われたけど、まったく痛くなかった。点滴を開始して、ボーっと眠くなる。

硬膜外チューブ留置のため、横向きになる。硬膜外チューブが入ったら、また仰臥位になる。頭に脳波を付ける。

「眠くなりますよ」と麻酔医の言葉にうなずいた後から、眠ったよう。

「終わりましたよ」の声で目が覚めた。気持ちよく寝ていた感じ。目が覚めたときは、口の中にはチューブなど何も入っておらず、吸引された様子もなし。

手術室から出るときに、主治医の「1030ml水がありました。右の卵巣と、左の赤くはれていた部分を取りました」と声がした。夫も来ていた。

17:30 帰室。時計を見た。検温。
寒かったので、電気毛布をONにしてもらう。創部よりも、右下腹部に痛みを感じた。モニターの装着と酸素吸入開始。痛みがあれば、硬膜外チューブについている注射器を自分で押して痛み止めを入れてもいいとのこと。

点滴メインを①KN3号500mlに変更。側管から②生食100ml+セファメジンα注1g注入。その後③ヴィーン3G500ml④KN3号500ml(翌朝まで)

18:30 検温 

20:30 ナースコールして、座薬を入れてもらう(ボルタレンサポ)

一晩中幾度となく目が覚めたが、ウトウト眠っていたと思う。夜中にやっと寒気が止まったので、電気毛布をOFFにした。朝までに3回硬膜外チューブをプッシュした。

5.入院4日目(手術後1日)

5:30 下腹部の痛みでナースコールする。飲水可ということで、ロキソニン1錠もらって飲む。

6:30 採血
    検温、ベッドの頭側を起こしてもらい、はみがきする。創痛はあまり感じないが、下腹部の鼠径部よりやや上右寄り(卵巣を取ったあたりか?)が痛む。

9:00 主治医来室。お腹を見て様子を聞いて帰っていく。下腹部(へその10㎝くらい下部)に大きめの絆創膏のようなものが貼ってあるのが見えた。創部は5~6㎝くらいものらしい。

9:30 点滴生食100ml+セファメジンα1g側管から。メインの点滴はKN3号500ml。

11:00 点滴終了。膀胱内に留置のバルンカテーテルを抜去。看護師さんに清拭してもらい、着替える。ベッドサイドに立ってみる。ふらつきなし。

12:00 昼食 食後ロキソニン1錠内服。

14:50 検温 最初のトイレ歩行には看護師さんに付き添ってもらう。トイレにて排尿あり。でも出にくかった。やっとの思いで出た感じ。

17:00 主治医来室。お腹を見て様子を聞いて帰っていく。

18:00 夜勤の看護師さんが顔を出してくれる。夕食 食後ロキソニン1錠内服。

19:15 夫と子供たちと義母の面会があり。子供たちはそう寂しくもない様子。

20:15 検温 点滴生食100ml+セファメジンα1g

22:30 就寝

 6.入院5日目(手術後2日)

5:30 両方の下腹部の中のあたりがビリビリ痛むので、硬膜外チューブの痛み止めを押してみる。

6:00 寝転んで読書。トイレに行ってみる。排尿はまあまあスムーズ。体を動かすと、足の付け根に近い両下腹部がビリビリ痛む。創痛は感じない。

7:00 検温

7:30 朝食 食後ロキソニン1錠内服。

8:50 主治医来室 お腹を見て様子を聞かれる。「お腹の中が痛い」と言うと、「便がたまっているかな?」と言われる。排便はまだ。しかし、生理なのか?出血があった。

9:30 麻酔科の医師らしき人が来て、硬膜外チューブを抜去される。身軽になった。看護師さんから「病室外を歩いてもいいですよ」と言われる。
検温、清拭

11:30 義父お見舞いにくる。「何を持っていけばいいのわからなくて」と、飴とお見舞いを置いてすぐ帰られる。

12:00 昼食 ロキソニン1錠内服。
食後、初排便!

14:15 検温 下腹部がやはり痛いけど、まあ耐えられる。

15:00 薬剤師来室。ロキソニンを飲んでいることを話す。

15:30 排便。軟便である。

18:00 主治医来室。生理なのか、出血があったことを話す。

     夕食 食後ロキソニン1錠内服。

20:30 検温

22:30 就寝

 7.入院6日目(手術後3日)

出血がある。生理のようだ。体をひねると両下腹部の鼠径部よりやや上あたりが痛むので、歩き方を工夫してみる。お腹に力が入らないようにソロソロ歩くと、痛みは半減した。

昨日硬膜外チューブが抜けたことで、シャワー、シャンプーができることになり、朝一でシャワーに行く。創部は大きな絆創膏みたいなもので覆ってあるが、濡らすのが怖いのでタオルで押さえて、お湯がかからないように気を付けた。

毎食後に痛み止めのロキソニンを内服した。

午後夫と末娘が面会に来る。末娘が病室で「よしもと新喜劇」を見て笑うので、早々に帰らせる。

 8.入院7日目(手術後4日)

朝一でシャワー浴びる。痛みは相変わらず、両鼠径部のやや上あたり(勝手にコマネチラインと命名)が痛む。ロキソニンは朝だけ内服。

昼前にわたしの両親がお見舞いに来る。
夕方夫と子供たちが来る。

排泄はスムーズ。体もだいぶ動くようになった。

 9.入院8日目(手術後5日)

生理みたいな出血は少しになる。やはり生理じゃなくて、手術の影響の出血だったのか?よくわからない。

午前中に手術創の処置があり、手術後初めて絆創膏をはがして防水テープを貼られる。抜糸など無し。創が見えた。下腹部に横5センチくらいか。きれいにくっついていた。

ロキソニンを飲まずにいたら、朝いつもより痛かったのでまた内服することにする。
夫の面会あり。洗濯物を置いて30分くらいで帰る。

 10.入院9日目(手術後6日)

朝採血あり。
主治医から、「予定通り明後日退院しましょう」とのこと。
甘いものが食べたくなり、夫にプリンを買ってきてもらう。

暇になったので、BSの韓流ドラマを見る。

 11.入院10日目(手術後7日)

午前中、子ども会の仲間がお見舞いに来てくれる。
午後は友人が仕事で近くに来たから・・・と雑誌やクッキーを持ってきてくれた。
クッキーは子供らに見つからないように隠す。(せこい~)

退院前の診察あり。手術で切除した卵巣と、中身の画像を見せてもらう。

卵巣はびろ~んと伸びた夫が言った通り「ホルモン」風。中身は注射器に入っていたけど、ほぼ透明だった。病理の結果は悪いものではなかったとのこと。

夕方、看護師さんから退院指導を受ける。
特に生活に制限はないけれど、無理しないようにとのこと。再診日までは湯船につからないでと。

 12.入院11日目(手術後8日)退院日

午前中に夫に迎えに来てもらう。退院時の処方は痛み止めのロキソニン3錠を3日分。
次回の再診は6月6日。
支払いを済ませ、診察券を受け取って退院する。

 13.再診(手術後1か月)

手術日から1か月後、産婦人科外来を受診する。採血と診察があり、主治医から「もう来なくていいですよ」と言われ、治療終了となる。何かあれば次は近医を受診するようにとのこと。