書籍・雑誌

リンバロストの乙女

氷室冴子著「マイ・ディア」には様々な家庭小説が紹介されていました。

家庭小説って言うのは明確な定義があるわけじゃないみたいだけど・・・この本に紹介されてるのは、「赤毛のア

ン」「少女パレアナ」「若草の祈り」「少女レベッカ」「あしながおじさん」などで、「ああ、そーゆーたぐいの本ね」とぴ

んときます。じっさいこの「マイ・ディア」が刊行された頃、これらの家庭小説類が新装丁になって書店に並んだの

でした。そのときわたしが買ったのが「少女レベッカ」と「続あしながおじさん」でした。

「続あしながおじさん」はもうすでに新潮文庫のを愛読してたから、訳者がちがう版を読みたくて買ったわけです。

氷室さんが紹介されている家庭小説は読んだ物あれば題名さえ知らない物もあって、その中でも「リンバロストの

乙女」は氷室さんが一番好きとおっしゃっているので、いつか読まなくては・・・と思っていました。

いつかいつかで延ばしてたけど、自分もいい年になってきて、先が読めなくなってきそうだから、ここらで読めなく

ては!とついに図書館で借りてきて読み始めました。

「リンバロストの乙女」は冷たいお母さんの仕打ちに耐えながら学校に行き、けなげに頑張る女の子の話、なんだ

けど、感心するのが、みすぼらしい格好で学校に行ったために自分をバカにしてきてた少女達と仲良くなって学

校生活を楽しむことです。

昔道徳の教科書なんかで読んだ話だと、こういう場合、意地悪してくる子達はずっと意地悪で、でも主人公はぼろ

をまとっても心は錦とばかりに勉学に励みました的な展開で、立派かもしれないけどこれじゃあ楽しくないよ~

凡人には無理だ、と思ってました。

でも、「リンバロストの乙女」は、みすぼらしかったエルノラ(主人公)は色んな人の力を借りて身なりを整えて、意

地悪はしてきたけど根は悪い子じゃなかった少女達のグループに仲間入りして学校生活をr楽しむのです。

おしゃれや友達とのおしゃべりやお茶会みたいなおつきあいが、女の子には絶対必要だって・・・よくわかってい

らっしゃる!

勉学に励み成績がいいのはヒロイン像として完璧すぎるけど、まあいい。

その上素敵な男性とも知り合うとか、ホント完璧。


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氷室冴子さん

少女時代、氷室冴子さんが大好きでした。

コバルト文庫は当時の刊行物はだいたい読んでいたのですが、友達から借りて読んだ「クララ白書」「アグネス白

書」は持ってなくて、アマゾンにももう紙の書籍は出てなくて、購入はあきらめ加減でした。

電子書籍は嫌いなので、あくまでも紙の物にこだわりたい・・・。

でも、なにか出てないかなと、久しぶりにアマゾンで「氷室冴子」を検索してみたら、ありました!

文芸別冊ムックの「氷室冴子」没後10年記念特集が出ていました。

氷室作品に関わった方の対談やらインタビューやエッセイや。

ご本人のインタビューじゃなくても、関わった方の語る氷室さんを読みたい!と思い、購入しました。

早速読んでいます。

読みながら気づいたけど・・・本人の書かれたエッセイも好きだけど、他の人が、わたしの大好きな人を語ってくれ

る形式の書物を読むの、すごく楽しいと言うこと。

没後10年なんだ。これを機に出ないかなー復刻版の書籍。電子版じゃなく、紙のを読みたい!

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「アンの青春」

長女が小学校から借りてきたのが「アンの青春」。

「赤毛のアン」シリーズの2作目です。

「赤毛のアン」は児童向けのダイジェスト版だったから、長女もなんとか読めたみたいですが、今回借りてきた「アンの青春」は完訳本。漢字に読み仮名もふってないので、読めないだろうと思っていたら、やっぱり読もうとしていません。

代わりにわたしが読んでいます。

「赤毛のアン」シリーズは、中高時代に完訳本を全巻読んでる友人もいたのですが、わたしは1冊目で挫折していました。

まあせっかくなんで読もうかなーと思って読みだしたんだけど、これが面白いのです。

しかもわたしは、「アン」目線より、マリラやリンドおばさんなど、アンの回りの大人目線になってる・・・

アンよりマリラに近い年になってきたんだな・・・さびしいような、まあしょうがないか。

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久しぶりに読んだら

アマゾンの書籍のレビューをいろいろ見ているうちに、久しぶりに川原泉の「大地の貴族」(マンガ)を読みたくなりました。

この「大地の貴族」は白泉社の文庫本では「美貌の果実」という短編集に収録されています。

愚者の楽園・・・8月はとぼけてる

大地の貴族・・・9月はなごんでる

美貌の果実・・・10月はゆがんでる

などが収録されていて、一つ一つは関係ないんだけど、連作というか韻を踏んだ感じになっています。

その中の「大地の貴族」ですが、28歳の酪農青年と牧場の近くに別荘がある嬢ちゃん(お嬢様短大生)との物語です。

酪農青年が経営する『クララ牧場』にはウシやブタやニワトリがたくさんいるのですが、それらがみんな(メスは除き)野球選手の名前になっていて、

牛小屋を覗いて「おはようサンチェ 元気か?アニマル 調子はどうだいブーマー・・・」

などと話しかけていきます。

そしてブタは、きよはら君にくわた君。餌を取り合う二匹のブタに青年は、

「これこれっ ケンカするんじゃないよ きよはら君くわた君 昔は親友同士だったじゃないか」と言います。

ニワトリは、カワカミさん ヒロオカさん ナガシマさんで、

カワカミさんがヒロオカさんに向かって「おまえ ナマイキだぞ」ヒロオカさんはカワカミさんに「ロートルはすっこんでな」ナガシマさんはその間に立って「いわゆるイズムの問題です」

と言っています。

ブタ同士のいざこざや、ニワトリのセリフは作者の手書きになってまして、昔読んだときはなんとなーく読み流していたんだけど・・・

今見ると、カワハラ教授さすがだなーと笑ってしまいました。

極めつけは、騒いで寝ないブタのはら君、おちあい君に対する酪農青年の言葉、

「はら君もおちあい君も 年上のメス豚ばっかり追いかけてないで 餌を食べたらさっさと寝なさい」

まあー・・・フィクションだけど・・・テレビで見た落合夫人が浮かんだわね・・・

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本を買いに

退院後、初めて車の運転をしました。

最寄りのブックオフにて、本を3冊買いました。

藤沢周平「用心棒日月抄 凶刃」「夜の橋」

池波正太郎「鬼平犯科帳2」

です。

藤沢周平の短編集はもうけっこう読んできてまして、じゃあ次は…鬼平さんにでも行ってみるかと。

1巻はもう読みました。
たくさんあるので、長く楽しめそうです。

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『ハンニバル』

ブックオフでトマス・ハリス著(新潮文庫)『ハンニバル』を買いました。

今さらハンニバルを読んだ理由は特にないです。目に付いただけ。

『羊達の沈黙』も映画はビデオで見て原作も読みました。

さて、ネタバレするかもしれないけど・・・

かなりグロテスクでした。登場人物でグロくないのはクラリスとルームメイト他数人のチョイ役の人たちで、あとの主要人物は揃いも揃って難人物ばっかり。

でも「どうなるんだろう」とグロいのはガマンして読んでいたのですが、ラストにガク~っときました。

え~こんな終わりなの!と驚きです。

これではあのレクター博士が単なるスケベじじいではないか・・・

わたしは映画のほうは見ていませんが、映画はラストがかなり違うそうです。

いい方に違っていてちょうだいな・・・

これ傑作なのかなぁ?解説読んでもあんまり感銘うけないわたしは、物語の深みがわからないのかもしれないけど。

レクター博士とクラリスにがっかりした(クラリスは彼女のせいではないかもしれないけど)ラストでした。

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『あーちゃんのおにいちゃん』

Photo 『あーちゃんのおにいちゃん』

ねじめ正一作
長野ヒデ子絵
税込価格: ¥1,260 (本体 : ¥1,200)
出版 : 偕成社

あーちゃんのおにいちゃんはあーちゃんを突き飛ばすし、髪の毛はボサボサのまんま学校に行くし、お友達はいなさそうだし、お風呂には入らないし・・・

全然いいところのないおにいちゃんのお話です。

最後に「でもこんないいところがあってだいすき」というオチもなし。

うちの娘(長女)はあーちゃんなので、『あーちゃんのおにいちゃん』を喜ぶだろうと公民館で借りてきたのですが、お兄ちゃんのダメダメぶりに大喜びでした。

息子は「ぼくはこんなんじゃない」と言いましたが。

寝る前に読んだところ大うけで、3回もリクエストに答えて読んでやりました。

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[わすれなぐさ』吉屋信子

Photo 『わすれなぐさ』 吉屋信子著  国書刊行会

”吉屋信子”という作家を初めて知ったのは、高校生のときでした。

氷室冴子さんの小説『クララ白書』の主人公”しーの”が愛読していたのです。

わたしが中・高校生の頃、テレビでは「不良少女と呼ばれて」「乳姉妹」など、伊藤かずえ、松村雄基など同じような俳優さんの登場するドラマを放送していました。

「乳姉妹」の原作が「あの道この道、吉屋信子」とテロップがでていたので、そこでも吉屋信子の名前は見ていました。けれど、作品を読んだのは「わすれなぐさ」が初めてです。

昭和初期(戦前)の山の手の女学生達が主人公で、なんとも華麗な別世界の物語でした。

「まあ、よろしくてよ」とか「コティの棒紅とコンパクトを学校にも離さずご持参です」

という、優雅な女学生たち。

でも、読み出すとなぜか引き込まれてぶわ~っと読んでしまいました。

環境はかなり違うけれど、女の子達の友達をめぐる悩み事にはとても親近感を覚えました。

属するグループが違う女の子同士仲良くしたいとき、簡単なようで一筋縄ではいかなかったな・・・いったんグループに入ってしまうと、そこで人間関係が固定されてしまって、他のグループの女の子と仲良くなるチャンスが少ないなど、(男子はどうなのか知らないけど)女の子の世界は面倒なことが多かったです。

今時の子はどうなんだろ・・・わからないけどわたしの頃と大して変わっていない気がします。

できればうちの娘達にもそのうち読んでもらいたいな・・・なんて思いました。

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久しぶりのガラスの仮面

昨日子供達に頼まれていた幼児雑誌を買いに出かけました。

つい最近ネットで「ガラスの仮面」を連載再開するらしい・・とのうわさを目にしました。

全然期待していなかったのだけど、思い出して「花とゆめ」を探してみました。

そると、なんと「月刊花とゆめ11月号」に連載しているではありませんか!

立ち読みは無理だったので、買いました。早速読みました。しかも今月号は連載再開3回目です!順調に連載してるんだ!!

なななんと、まだ「紅天女」の稽古中でした。

2004年12月に待ちに待ってようやく出版された「ガラスの仮面」42巻でも稽古してたんだけどな・・・

わたしが花とゆめを定期購読していたのはもう17~8年前のことです。

あの頃も紅天女の稽古してたっけ。なんかあんまり話が進んでないような気がします。

いつの間にやら連載が途切れて長期休載に入り、やっと出た42巻の話はわたしが昔雑誌で読んでいたストーリーとは変わっていました。

美内先生は、単行本収録に当たり改稿されたようです。

確か姫川亜弓は失明しなかった?
マヤちゃんは速水さんと船でデートしてなかった?その写真を見つけた速水さんの婚約者の紫織さんが嫉妬して写真を破ったりしなかった?

あの話はどうなちゃったんでしょう・・・続きがすっごく気になっていたのに。

で、今回連載中のマンガも、単行本に収録するときに改稿されるのかな?

他にたいして読みたいマンガがあるわけではないので、毎月「月刊花とゆめ」を買うのはちょっと躊躇しているわたし。

単行本になったら買いたいけど、いつまた休載に入るかと思うと、今のうちに読んでおきたい気もして迷います。

美内先生~どんな最終回でも構いませんから、今度こそ完結まで連載してくださいな!

完結を見ないとボケられない感じ・・・

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帚木蓬生 『閉鎖病棟』

19926330 『閉鎖病棟』 帚木蓬生著 新潮文庫

珍しく友人が「おすすめ」とメールしてくれた本です。題名の重さから取っつきにくかったけれど、読んでみたら大変よかった・・・とのことでした。

友人いわく、「登場人物が温かくて、学生時代の友人を思い出した」とのこと。

興味がわいて、メールを受け取った日に早速購入し読みました。

題名の通り、精神科病棟の話です。最初は一見関係のなさそうな女子中学生の話から始まります。次に秀丸さん、昭八ちゃん、と主要人物の過去が語られて、いよいよ舞台の閉鎖病棟になります。

「閉鎖病棟」のタイトルから感じられるようなおどろおどろしさはなく、けれどもやっぱり精神科の患者さんだなあ・・・と実習を思い出すような、病棟でした。

わたしは20年近く前の看護学生時代に精神科病棟に実習に行ったのでした。細かいことは忘却のかなたですが、そうそうこんな感じだった、と思い出すようなリアルな患者さんの描写でした。

すすめてくれた友人のように、昔の友達を思い出しはしませんでしたが、わたしがこの中の登場人物になるのなら、最後の方で登場した、新任の女性の精神科医か、主人公チュウさんが退院すると決めたときに、反対して乗り込んできた妹夫婦をきっぱり言い負かしてくれた看護主任がいいなあ。

重い内容ではありますが、ちゃんと救いがあって読後がとても爽やかでした。

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