書籍・雑誌

『ハンニバル』

ブックオフでトマス・ハリス著(新潮文庫)『ハンニバル』を買いました。

今さらハンニバルを読んだ理由は特にないです。目に付いただけ。

『羊達の沈黙』も映画はビデオで見て原作も読みました。

さて、ネタバレするかもしれないけど・・・

かなりグロテスクでした。登場人物でグロくないのはクラリスとルームメイト他数人のチョイ役の人たちで、あとの主要人物は揃いも揃って難人物ばっかり。

でも「どうなるんだろう」とグロいのはガマンして読んでいたのですが、ラストにガク~っときました。

え~こんな終わりなの!と驚きです。

これではあのレクター博士が単なるスケベじじいではないか・・・

わたしは映画のほうは見ていませんが、映画はラストがかなり違うそうです。

いい方に違っていてちょうだいな・・・

これ傑作なのかなぁ?解説読んでもあんまり感銘うけないわたしは、物語の深みがわからないのかもしれないけど。

レクター博士とクラリスにがっかりした(クラリスは彼女のせいではないかもしれないけど)ラストでした。

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『あーちゃんのおにいちゃん』

Photo 『あーちゃんのおにいちゃん』

ねじめ正一作
長野ヒデ子絵
税込価格: ¥1,260 (本体 : ¥1,200)
出版 : 偕成社

あーちゃんのおにいちゃんはあーちゃんを突き飛ばすし、髪の毛はボサボサのまんま学校に行くし、お友達はいなさそうだし、お風呂には入らないし・・・

全然いいところのないおにいちゃんのお話です。

最後に「でもこんないいところがあってだいすき」というオチもなし。

うちの娘(長女)はあーちゃんなので、『あーちゃんのおにいちゃん』を喜ぶだろうと公民館で借りてきたのですが、お兄ちゃんのダメダメぶりに大喜びでした。

息子は「ぼくはこんなんじゃない」と言いましたが。

寝る前に読んだところ大うけで、3回もリクエストに答えて読んでやりました。

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[わすれなぐさ』吉屋信子

Photo 『わすれなぐさ』 吉屋信子著  国書刊行会

”吉屋信子”という作家を初めて知ったのは、高校生のときでした。

氷室冴子さんの小説『クララ白書』の主人公”しーの”が愛読していたのです。

わたしが中・高校生の頃、テレビでは「不良少女と呼ばれて」「乳姉妹」など、伊藤かずえ、松村雄基など同じような俳優さんの登場するドラマを放送していました。

「乳姉妹」の原作が「あの道この道、吉屋信子」とテロップがでていたので、そこでも吉屋信子の名前は見ていました。けれど、作品を読んだのは「わすれなぐさ」が初めてです。

昭和初期(戦前)の山の手の女学生達が主人公で、なんとも華麗な別世界の物語でした。

「まあ、よろしくてよ」とか「コティの棒紅とコンパクトを学校にも離さずご持参です」

という、優雅な女学生たち。

でも、読み出すとなぜか引き込まれてぶわ~っと読んでしまいました。

環境はかなり違うけれど、女の子達の友達をめぐる悩み事にはとても親近感を覚えました。

属するグループが違う女の子同士仲良くしたいとき、簡単なようで一筋縄ではいかなかったな・・・いったんグループに入ってしまうと、そこで人間関係が固定されてしまって、他のグループの女の子と仲良くなるチャンスが少ないなど、(男子はどうなのか知らないけど)女の子の世界は面倒なことが多かったです。

今時の子はどうなんだろ・・・わからないけどわたしの頃と大して変わっていない気がします。

できればうちの娘達にもそのうち読んでもらいたいな・・・なんて思いました。

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久しぶりのガラスの仮面

昨日子供達に頼まれていた幼児雑誌を買いに出かけました。

つい最近ネットで「ガラスの仮面」を連載再開するらしい・・とのうわさを目にしました。

全然期待していなかったのだけど、思い出して「花とゆめ」を探してみました。

そると、なんと「月刊花とゆめ11月号」に連載しているではありませんか!

立ち読みは無理だったので、買いました。早速読みました。しかも今月号は連載再開3回目です!順調に連載してるんだ!!

なななんと、まだ「紅天女」の稽古中でした。

2004年12月に待ちに待ってようやく出版された「ガラスの仮面」42巻でも稽古してたんだけどな・・・

わたしが花とゆめを定期購読していたのはもう17~8年前のことです。

あの頃も紅天女の稽古してたっけ。なんかあんまり話が進んでないような気がします。

いつの間にやら連載が途切れて長期休載に入り、やっと出た42巻の話はわたしが昔雑誌で読んでいたストーリーとは変わっていました。

美内先生は、単行本収録に当たり改稿されたようです。

確か姫川亜弓は失明しなかった?
マヤちゃんは速水さんと船でデートしてなかった?その写真を見つけた速水さんの婚約者の紫織さんが嫉妬して写真を破ったりしなかった?

あの話はどうなちゃったんでしょう・・・続きがすっごく気になっていたのに。

で、今回連載中のマンガも、単行本に収録するときに改稿されるのかな?

他にたいして読みたいマンガがあるわけではないので、毎月「月刊花とゆめ」を買うのはちょっと躊躇しているわたし。

単行本になったら買いたいけど、いつまた休載に入るかと思うと、今のうちに読んでおきたい気もして迷います。

美内先生~cryingどんな最終回でも構いませんから、今度こそ完結まで連載してくださいな!

完結を見ないとボケられない感じ・・・

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帚木蓬生 『閉鎖病棟』

19926330 『閉鎖病棟』 帚木蓬生著 新潮文庫

珍しく友人が「おすすめ」とメールしてくれた本です。題名の重さから取っつきにくかったけれど、読んでみたら大変よかった・・・とのことでした。

友人いわく、「登場人物が温かくて、学生時代の友人を思い出した」とのこと。

興味がわいて、メールを受け取った日に早速購入し読みました。

題名の通り、精神科病棟の話です。最初は一見関係のなさそうな女子中学生の話から始まります。次に秀丸さん、昭八ちゃん、と主要人物の過去が語られて、いよいよ舞台の閉鎖病棟になります。

「閉鎖病棟」のタイトルから感じられるようなおどろおどろしさはなく、けれどもやっぱり精神科の患者さんだなあ・・・と実習を思い出すような、病棟でした。

わたしは20年近く前の看護学生時代に精神科病棟に実習に行ったのでした。細かいことは忘却のかなたですが、そうそうこんな感じだった、と思い出すようなリアルな患者さんの描写でした。

すすめてくれた友人のように、昔の友達を思い出しはしませんでしたが、わたしがこの中の登場人物になるのなら、最後の方で登場した、新任の女性の精神科医か、主人公チュウさんが退院すると決めたときに、反対して乗り込んできた妹夫婦をきっぱり言い負かしてくれた看護主任がいいなあ。

重い内容ではありますが、ちゃんと救いがあって読後がとても爽やかでした。

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林真理子さんの本

02362173 トーキョー偏差値  林真理子著 マガジンハウス(2003年9月11日第1版発行)

近所の公民館に、絵本を借りに行ったらこの本があったので借りました。林真理子さんの本はエッセイも小説も読むのは初めてです。

挿絵はご本人を描いたものかしら?目が大きく、口元がぽってりしています。

他の本を読んだことがないのですが、たぶんこの本はなにかの雑誌に連載していたものなのでしょう。エッセイの内容から推し量るに、おっしゃれ~な女性雑誌に記載されてたんだろうな。

ショッピング、ダイエット、エステの話は独身女性向きだもん。全く違う世界に、うらやましいのかどうかもわからず、ただただ呆然といった感じ。

ふぁ~~こういうテレビの向こうみたいな生活をしている人もおられるんだ。ヴァレンティノのスーツ、バーキンがどうとか・・・隣の芝生なんてものじゃなく、異次元の芝生でした。(書いてある物のほとんどを見たこともないわたしです)

いやいや、作家だもん。多少の脚色はあるよね。でも嘘は書かないかな。

今まで知らなかった異次元空間を見せてもらったみたい。家事育児の気分転換になりました。

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サマセット・モーム『劇場』のこと

Photo_2 サマセット・モーム『劇場』 瀧口直太郎訳 新潮文庫

ここ数日夢中で読んでいました。

この本は映画『華麗なる恋の舞台で』の原作です。

主人公のジュリアは舞台女優です。人気、実力共にトップの地位を築いています。

彼女は元俳優で今は劇場経営者のハンサムな夫、優秀な息子、長年の付き合いのパトロン達に囲まれていますが、夫の経営する劇場の経理を担当しに来た、青年トムに夢中になります。

二人は情事を重ねますが、いつしかトムは若い女優の卵、エイヴィスに傾いていきます。そのうえトムは、ずうずうしくもジュリアにエイヴィスを舞台に出演させて欲しいと頼んできます。

心変わりしたトムを責めたりせず、ジュリアは劇場経営者である夫マイケルに口ぞえして、エイヴィスに役を与えてあげます。ジュリアは女優として舞台の上で、エイヴィスと対決するのでした・・・

ジュリアは感性が鋭くて、トムに夢中になりながらも、初めから彼は自分を愛してはいないことに気付いています。そして、この恋が長続きしないことにも。

エイヴィスに傾いていったトムにすがりついたりせず、離れるに任せていきます。決して平気なわけではありませんが、胸を突かれるような痛みに必死に耐えながらも、自分のことを冷静に見ることができるジュリアはなんて素敵なんでしょう!

映画は見ていないのですが、舞台上で二人の女優が火花を散らすところが、一番の見せ場になっているのだろうと想像しています。ああ映像を見たい!

DVDが出ているのでしょうか・・・レンタルショップに行ってみなくては、と思います。

映画『華麗なる恋の舞台で』2007年2月公開 

 原作サマセット・モーム『劇場』 監督イシュトヴァン・サボー。出演アネット・ベニング、ジェレミー・アイアンズ、マイケル・ガンボン、ショーン・エヴァンスほか。

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『おばけパーティ』

Photo_3 おばけパーティ』  ジャック・デュケノワ作 おおさわあきら訳

ぽるぷ出版

おばけのアンリが友達のおばけたちを、晩さん会に招待しました。

部屋の窓から見える月が、だんだん動いていったり、蜀台のろうそくが時間と共に短くなっていったりと、芸が細かい絵本です。

子供たちも大好きで、最近は寝る前に必ず読んでいます。

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『春にして君を離れ』のこと

080208_124854_2 『春にして君を離れ』  アガサ・クリスティ著 ハヤカワ文庫

アガサ・クリスティのミステリーではない著書。

主人公のジョーン・スカダモアは中年夫人。夫は弁護士で、何不自由ない専業主婦です。彼女は末娘の急病の知らを受けて、ロンドンからバグダードに行きました。陸路バグダードから帰る途中に立ち寄った鉄道宿泊所で、学生時代の級友のブランチと出会いました。

ジョーンが「毎日忙しくてのんびりする暇がない。たった一週間でいいからぼんやり過ごせたら、と思う」とブランチに話すと、ブランチは「何日も自分のことだけ考えたら、どんな発見があると思う?」と、投げかけてきます。「わたしならごめんだわ」と。

そのときには、この言葉を深く考えなかったジョーンですが、思いがけない事故で砂漠の鉄道宿泊所に足止めを食ってしまいます。何もすることのない砂漠で数日間、彼女は今までの自分の人生を振り返ることになります。

彼女は、愛していて何もかも知っていると思い込んでいた夫と子供たちについて、実は何も分かっていなかったのではないかと気付いていきます・・・

わたしが初めてこの本を読んだのは20代のころでした。自分から年齢の近いジョーンの娘アヴァリルに共感し、みじめな一生を送ったとジョーンが気の毒がっていたレスリーを素敵な人だと思ってました。

それは今でも変わりませんが、次第に夫のロドニーは、ちょっとずるいのではないか、とも思うようになりました。ジョーンと向かい合うのを止めてしまったようで。

わたしも3人の子持ちになった今、ジョーンの行動を軽々しく非難できないと思うようになりました。ああはなりたくないけれども、自己満足には陥りやすいかも・・・と。

独身のときに読んでいてよかったと思った、一冊です。

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小川未明童話集

Photo 『小川未明童話集』  桑原三郎編 岩波文庫

いつ購入したのか覚えていませんが、定価から考えると、消費税が3%のころのようです。

短編童話集です。わたしはこの中の「野ばら」を読みたくて買いました。

「野ばら」は、隣接する2国の国境を守る、小国の兵士と大国の兵士の物語です。

小国の兵士は若い青年。大国の兵士は老人です。2人は、初めのうちは敵味方という立場から、ものも言いませんでしたが、いつしか仲良しになっていました。

しかし、二国間は次第に悪化していき、戦争になってしまいます・・・

この物語は、小学5年生のときに学習発表会で劇をしたのでした。物語には小国の兵士と大国の兵士2人しか登場しませんが、劇の脚本には大国の兵士数人と、小国の兵士数人も登場しました。ちなみにわたしの役は、小国の兵士数人の中の一人(要するに端役)でした。

国語でも習いました。教科書に載っていたのは6年生のときだったように思います。

ところで、2国間が戦争になったときに、小国の兵士は国に帰って参戦することを選びました。国語で習ったときに先生が、「小国の兵士が戦争に行ったのは、愛国心からですよ」と言われたことを覚えています。

死ぬとわかっていたのに(なにせ小国だし、負け戦だろう)どうして参戦したんだろう。先生の言うとおり、愛国心だったのかな・・・愛国心というとなにやら軍国主義的な嫌~な感じになりますが、最近”愛郷心”という言葉を見ました。故郷を愛する・・・こっちの方が、わたしにはしっくり来るかもしれません。小国の兵士も、愛郷心から国に帰っていったのでしょうか・・・

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『西の魔女が死んだ』のこと

友人からの手紙に、

『西の魔女が死んだ』がいいよ。機会があったら読んでみて。

とありました。中学時代からの友人とは、住んでいるところは結構近いのに、主に文通でコミュニケーションを図っています。文通はいいですね~。しみじみして・・・

今日ショッピングセンターに行ったので、書籍コーナーに寄って購入しました。店頭に並んでいた、『杜子春』もついでに。なぜに杜子春かといいますと・・・あんまり意味はありません。題名は知っていたから、読もうかなと思っただけです。

さて、今日買いたてなので、まだ半分しか読んでいません。レビューを書くには早いのですが。

その気になれば、とっくに読み終わっているような厚みの本ですが、これはうんと時間を掛けて、というかじっくり味わいながら、読んだ方がいいような気がして、つい斜め読みしそうになるときには、声を出して読んでいるのです。斜め読みで、大事なメッセージを読み落とすんじゃないか、そんな気がするのです。

主人公のまいは、中学一年生。中学に入って早々に登校拒否になって、ママは無理に学校に行かせることはせず、ママのお母さん(ママのおばあちゃんで、英国人)のところに連れて行きます。そこで、まいは魔女修行を始めます。

魔女修行といっても、呪文を唱えたり、怪しげな薬を作ったり・・・なんていうのではなく、”意志の力をつける”訓練をするのです。魔女は、外からの刺激に動揺しないのです・・・

今はまだ、話の入り口のところにいると思います。この調子で読んでいけば、明日には読み終えるでしょうかね。読み終わったら、続きを書きたいと思います。

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『心臓に毛が生えている理由』のこと

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『心臓に毛が生えている理由』 米原万理著 角川学芸出版

日曜日に書店に買いに行ったところ、店頭になかったため注文していた『心臓に毛が生えている理由』が届いたとの知らせがあり、ようやく購入できました。

本の最後に載っている、初出一覧によると、1998年から2004年までの長きにわたり、新聞や雑誌に寄稿されたエッセイを収めてあるようです。

テーマはさまざま。百科事典の『タンポポ』の項目を読みながら、著者が考えた物語であったり、在プラハ・ソビエト学校時代の思い出話や、ロシア語同時通訳場面での出来事や、本当に色んな引き出しを持っておられる方です。

この本だけでなく、『不実な美女か貞淑な醜女か』でも述べておられたけれど、”理解力と表現力の間には雲泥の差がある”には考えさせられました。

以下引用

多くの日本人が松本清張や司馬遼太郎の作品を楽しんできたはずなのだが、そのうち大半の人々は、同じレベルの作品を書けるわけではないし、世界の名曲、名画をこよなく愛する人々の大多数が、作曲家でも絵描きでもない。

当たり前のことなのだけれど、これをご自身のこととして実感したのは、在プラハ・ソビエト学校に通うようになってからだそうです。学校でのあらゆる授業が、生徒にアクチヴな知識を確認する形で組まれていたために。

どういうことかというと、国語の授業で(ロシア語)テキストをここまで読みなさい・・・というのは日本と同じだけど、今度は一段落読んだところで、内容を自分の言葉でかいつまんで話すことを要求されるのです。文字を読めるようになり、内容も理解できるようになったものの、これが大の苦手だったと。

なるほど、それはわたしも感じます。まさに今感じているのです。大変面白く、興味深い本を読んでいるにもかかわらず、その内容を相手にも興味を持ってもらえるように、表現することのなんと難しいことか!

すごいよ、おもしろいよ、では相手は乗ってきてくれないし、かといって読んで聞かせるわけにも行かない。そんなことをしたらうまく伝わらないどころか、相手の楽しみを奪ってしまうことになりかねないのです。

読んだことを相手に伝えたい、どうやって?なんと表現したらうまく伝わるだろうか・・・ない知恵を絞って何とか伝えようとするわたし。しかし追いつかない表現力に歯噛みするのです。ううう・・・

そんな中”便所の落書きか”を読んでギョットしました。

インターネットの利用価値を見いだした。学者の先生方がハクつけのために刊行したがる著書、「私」の表現に燃える善男善女が自費出版したがる「自分史」や句集、歌集のたぐい、・・・(中略)本人と編集者以外まず読まないだろうと思われる書物は、まずインターネットで発表したらどうだろう。・・・

著者が書いておられる、これこそ今大流行の(わたしもやっている)ブログではないか!この章は、2000年11月に掲載されたもののようです。やっぱり先見の明がある方だったんだ、と感嘆しきり。

しかしもう亡くなられて、新しい著書が読めないのですね。本当に残念で仕方ありません。

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『心臓に毛が生えている理由』のこと

今朝の新聞の書評欄に、米原万理さんの『心臓に毛が生えている理由』を紹介してありました。米原さんのラストエッセイのようです。

読みたい!でもまだ買いにいけない・・・子供が寝ている(2歳)ううう・・

起きたら書店にダッシュ(車で)したいと思います。読んだら感想を書くことにします。

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『冴子の東京物語』のこと

先週末に法事のためにわたしの実家に帰省しました。

さかのぼって今月7日には、わたしの母から氷室冴子さんの訃報を知らせるメールがありました。わたしもインターネットのニュースおよび新聞でも読んだため知っていましたが、それよりわたしが氷室ファンだってよく知ってたな・・・というほうが驚きでした。

そのことを問うと、「2階に(元わたしの部屋)本がたくさんあったから」とのこと。娘の本棚も見てたのね。

実家にはわたしの本がまだたくさん残っています。嫁入り道具として持って行くには多すぎ、かといって捨てるのももったいないので取ってあります。せっかく実家に行ったのだから、置いたままになっている氷室さんの本を何か読みたいなあ・・・と

『冴子の東京物語』(集英社文庫)を持って帰ってきました。

これはコバルトシリーズではなく、普通の文庫本です。1990年発行のようですが、いつ買ったものかは覚えていません。

パラパラとめくってみましたが、内容をすっかり忘れていました。

”東京物語”と銘打ってはありますが、ご本人も書いておられるとおり東京っぽい物語は何にもありません。超長電話魔の冴子先生が電話代にクラクラし、(当時冴子先生は北海道在住で、電話仲間の多くは東京在住。毎月の電話代が6桁になったと書いておられる)、この電話代で東京に部屋が借りられると気づいて、電話代を浮かすために東京に引っ越してきた・・・そんな折に書いたものをまとめたので『東京物語』なのだそうです。

そういえば他の本でもすごい引越し魔で、クロネコヤマトからCM出演以来が来たことがあると書いておられたっけ。

そうだったそうだった、などと自分の記憶も辿りつつ読みました。

ところで、へぇ~~っと驚いてしまったのが、”アンケートをとりたい”の章。以下引用

私は素敵な小説を読むと、読後の印象に残っているシーンや会話をアトランダムに組み立てて、即興でひとり芝居をやって楽しんでいた。・・・中略

ところが、最近気づいたのだけれど、本を読んで、読後の興奮そのままにひとり芝居になだれ込むのは、どうやら一般的ではないらしいのである。

わたしは他人がどんなふうに本を読んでいるのかなんて、考えたことも無かったのだけど、こういうひとり芝居派がおられる(一般的ではないにしても)というのが驚きでした。

他の本でも”好きな文章は声に出して読んで、どっぷりと浸る・・・”といった趣旨のことを語っておられた気がします。

わたしは戯曲を読むのが苦手で、セリフとト書を読むだけでは内容がイマイチ頭に入ってこないよ・・・と思っていたのだけれど、これはこの本文の中で語られているように、”戯曲を読むとき、朗読して、ト書の通りに行動する”という冴子先生風の読み方をしていなかったせいかもしれないと思いました。

今度は戯曲は朗読してみよう、ト書のように行動してみよう・・・そうしたらもっと状況把握ができるかもしれないし、感動するかもしれませんね。

ところでわたしの手持ちの戯曲って今のところ”サロメ”しかありません。サロメ・・・演じられるかしら?

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